なんだか寒い3月です。
コロナウィルスもエラいことになってるし、雪が降ったりなんだりで静かな日々(店が激ヒマ)が続いているよ。
しかも急な温度変化やらなんやらで体調まで崩す始末。。
久しぶりの発熱と喉の痛み、鼻づまり。鼻のかみ過ぎなか一時左耳が全く聞こえなくなったり、喉がやられて声が出なくなったりとボロボロな日々の連続。
だけどキャンプには行くんだよね!
今回の目的地は初キャンプの西湖。富士五湖のなかでも一番マイナーなイメージかな?
目指すキャンプ場は「西湖自由キャンプ場」だ。
今時ホームページすらないというある意味「幻のキャンプ場」ともいえる謎の場所。
ネットの情報だと8時からチェックインが可能で、予約は不可のフリーサイトがメインとのこと。
今回キャンプに付き合ってくれる相棒はA君。
とあるところで、とあるマニアックなモノを売っている愛すべき変態の若者だ。
雪や寒さ、体調不良などいろいろ心配事はあったけど、極上のチルアウトな時間を満喫した様子をレポートしていきまーす。
出発前日
この日は子供の卒園式。
コロナウィルスの影響もあってかプログラムは縮小。子供も大人も全員マスクをしていて少し寂しい雰囲気の卒園式になってしまったが、とてもいい卒園式だった。
式の最中には大粒のボタン雪が降り、春らしからぬ美しい景色を眺めることもできた。
夜はお店の営業があったんだけど、週初めから引いていた風邪で喉がやられ、声がほとんど出ないという状態。
気温もグっと冷えこんできて、店を閉める頃には溶けた雪が凍り付きはじめていた。
雪、寒さ、風邪、、
「さすがにキャンプは無理かも、、」
なんて思いもよぎったけど、店を閉めてうがい薬で喉を殺菌、風邪薬とバファリンをオーバードーズ気味に摂取、体中にオンシップを貼って即就寝!
朝起きると熱は下がっていて、体調もなんとかなりそうな感じまで回復。
「まあ、キャンプに行って設営すればあとは座って火にあたってるだけだし大丈夫だろう、、」
という考えから、迷うことなく出発したぜ!
西湖自由キャンプ場へ
目指すキャンプ場は「西湖自由キャンプ場」。
長坂から甲府南まで高速に乗って、そこから下道。ウチの店からだと1時間ちょっとといったところ。
よくキャンプに行く本栖湖の近くだね。
8時からチェックインできるということで、9時前には出発。
道中は前日に降った雪がしっかりと残っていて、美しい雪景色を楽しむことができた。
あっという間に到着!道も空いていてすんなりとたどり着いた。
あえてここまでの注意点をあげるとすれば、道中にはスーパーがないという事。
コンビニは甲府南を降りてすぐのところに1軒、精進湖の辺りに1軒。買い物は前もってしておくのがおすすめだよ。
さっそく受付に向かうと、管理人らしきおじさんが声をかけてきてくれた。
「あ、今日休みなんだわ!」
なんでも設備工事をするとかで、この日から休業に入るとのこと。
ホームページもなく、事前の予約も必要なかったので確認をすることなく来てしまった。。
おじさんは申し訳なさそうに近隣のおすすめキャンプ場を教えてくれたが、今回はいくつか候補を立ててその中から決めていたのだ。
そう、第1候補がダメなら第2候補に行くまで!
第2候補は「西湖湖畔キャンプ場」。
西湖自由キャンプ場からは車で2分のところにあるというご近所のキャンプ場だ。
謎に満ちた「西湖自由キャンプ場」はまたの機会にしよう。。
西湖湖畔キャンプ場
西湖湖畔キャンプ場は西湖自由キャンプ場から車で2分。
チェックインは8時、湖畔は全てオートキャンプのフリーサイトで予約は不可。バンガローもあって、そっちは予約できるようだよ。
通りに面した建物が受付になっており、そこから湖畔へ下る途中にバンガローやトイレ、水場がある。
中までは見ていないけど、設備はどれもこぎれいでこじんまりとしていた。
まずは受付でチェックイン。
手慣れたおばさん、もといお姉さんが感じよく説明してくれた。
利用料は大人1人1500円で車が1台1000円。合わせて2500円だ。
まあ、安いほうだよね?
個人的には、ホームキャンプ場の700円と比べるとどうしても高く感じてしまう笑
嬉しいのは100円でゴミ袋を買えば、ゴミは全て捨てていけるところ。ビンでもなんでもオッケー!
受付を済ませてゆるい坂を下りると、右に向かって弓なりに湖畔サイトが広がっている。
先客は4組。前日の雪の中キャンプしていたらしき3組と、早めに来て設営している1組。
モノ好きがいるもんですねぇ笑
地面は固い砂利。水辺にありがちなぬかるみや凸凹はほとんどない。僕の軽ワゴンでも楽々と入っていくことができたよ。
サイトの一番奥が空いていたので、設営場所もすんなりと決めることができた。
そう、僕は少しでも隣に人がいる可能性を排除したいので、端っこが好きなのだ笑
設営
今回付き合ってくれたA君よりもだいぶ早く着いてしまったので、まずは1人でタープ設営。
毎度おなじみのオガワのヘキサDX。使い始めてもう4年くらいかな。だいぶ慣れてきたので1人でも貼れるのだけど、この日は大苦戦!
というのも、とにかく風が強いのだ。
西湖を中心にすると、周りは360度山に囲まれている。綺麗な盆地のような地形だ。
山からの吹きおろしかなんなのかはわからないけど、とにかく全方向から風が吹きまくっている。
しかも寒い。。
湖からの冷たい風が容赦なく吹き付けてくる。

風を遮るものはなにもないぞ!ちなみの湖畔のサイトは全部こんな感じだった。
あとからA君もやってきて、設営はなんとか完了。
設営に関して気を付けたいことと言えば、地面が固い砂利ということ。しかも風が吹けば遮るモノもない。
しっかりと設営しておかないと、強風が来ればすぐに吹き飛ばされてしまいそうだ。
しっかりと設営するためにも、鉄製のペグは必須と言えそうだよ。
あと、フリーサイトはかなりの自由空間。今回は空いていたのでのんびりと張ることができたけど、混み合う時期は場所に気を付けないといけないかな。時期になればさすがに規制がはいるんだろうか?
8時チェックインで、チェックアウトは11時。つまり早め早めにと思って8時に来ても、前日からの人はまだ片付けすらしていない可能性もある。
のんびりと10時前くらいに行けば、前日の人が帰るタイミングに合わせられるかもね。
湖畔は20組以上は入る感じかなあ。詰めればもっと入りそうだけど、そんな時には来たくない感じだったよ笑
チルアウトという言葉がピッタリの空間
チルアウトには「落ち着く」とか「ゆっくりする」「まったりする」などの意味があるそうだ。
だが、西湖湖畔キャンプ場には「落ち着ける」とか「まったりできる」という言葉では似合わない気がする。
「チルアウト」
この言葉がじつにしっくりとくるキャンプ場なのだ。
周りは山に囲まれ、その下を走る道路にはたまに車が走る。
だが、そんな音はほとんど気にならない。(終始風が強かったせいもある)
ただただ静かに過ごして景色を眺め、酒をチビチビと飲み進めて時間過ぎていった。
途中、ピタリと風がやんだタイミングで小さな船に乗った2人の釣り人が現れた。
目の前を船で流れていきながら、ルアーを投げる。
ヒュンッ
とルアーが空を切る音がはっきりと聞こえてくるほどに静か。
釣り船は少しだけ見える晴れ間から差し込んできた西日に飲み込まれ、視界から消えた。
その様子はなんだか神々しくて、なにかの映画でみたラストシーンのようだった。
A君とはなにを話すでもなく、ひたすら静かに時間を過ごした。
こんな風に過ごせる友人というのは数少ない。
僕にとってはとてもいい時間だったけど、A君は暇だったかもしれないな笑
レポートできるのはこれくらいだ。設営した後は、ただただゆったりと過ごした。
写真もあまり撮っていないし、ブッシュクラフト的なことも今回はしなかった。
夜は相変わらず風が吹き荒れて、とにかく寒かった。19時頃の気温は3度ほどだったけど、風のせいかもっと寒く感じたな。
ただただ静かに過ごし、体調もいまいちなので夜は20時前に寝た。
1度2時頃に目が覚めたので気温をチェックすると-2度。
湯たんぽを沸かしなおし、そのまま朝7時過ぎまでテントで過ごした。
読んでても面白みはないかもしれないけど、とにかく極上の時間を過ごすことができたよ。
こんな静かなキャンプもいいもんだ。
できれば体調はいいほうがいいけどね。
というわけで
初めての西湖キャンプはとても静かに過ごしたいいキャンプだった。
改めて思うけど、空いてる時にこそ来たいキャンプ場だなー。
夏場は混み合うそうなので、春先や冬前くらいがいいかもね。風への対策はしっかりしていくのがおすすめ!
あ、このキャンプ場からは富士山は見えなかったよ。自由キャンプ場のほうでは頭だけがチラッと見えるとか。
写真がまだいくつかあるので、最後に乗せておこう。
次回のキャンプは4月!一緒に行きたい人いませんか~~?

湖畔ぎりぎりまで設営可能。横へ弓なりにサイトが広がっているので、前を気にしなくてよい。

スコットランドの港町のような景色。行ったことないけど。

空いていて最高。このあと2組くらい来たけど、みんな余裕をもってスペースを確保していた。

水は透き通っていて綺麗。釣り人を何組か見かけた。

釣り人を眺めながらチリン。最高の時間だった。

西日の中へ消えていく釣り人。美しい時間が過ぎていく。

風が強いので、タープの湖畔側の面を閉じた。けどあんまり関係なかったな。

夕日は雲に遮られてしまった。

翌朝。みんな軽装すぎない?

もう少し暖かくて、もう少し体調がいいときにまた来たいな笑
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